「地域医療実習」
藤田保健衛生大学5年 大道 和佳
この度は地域医療実習として4日間わたなべ内科クリニックにお世話になりました。私がこの実習を通して印象に残ったことはいくつかあるのですが、今回はその中から3点に絞って述べさせていただきます。 まず1つ目は患者さんの問診についてです。 ここでは毎日何人かの患者さんの問診をさせていただきました。問診は患者さんによってお話の流れも毎回異なってきます。また特に患者さんの数が多い日は時間も限られてきます。その中で患者さんとコミュニケーションを取りながら必要な情報を洩れなくお聞きすることはなかなか難しいということを今回の実習で痛感しました。 同じ患者さんでの先生との問診の違いを比較したり、短期間で問診を多く取らせていただいたことで自分の問診の改善点がわかり大変勉強になりました。 2つ目はチーム医療についてです。 わたなべ内科クリニックでは窓口である事務の方々から始まり、看護師さん、医師の先生方、栄養管理士さんが患者さんと積極的にコミュニケーションをとって情報を共有し、一丸となって患者さんの診察が行われているのを明確に感じることができました。 大きな病院では実際に目でみえる範囲でチーム医療を拝見することは難しいので貴重な経験となりました。 3つ目は院長先生の医師像です。 院内の診察を始めとして老人ホームの往診、在宅医療を見学させていただきましたが、患者さんは医師というひとくくりではなく渡辺先生という個人として認識していらっしゃるということをひしひしと感じました。先生が患者さんの目線にたって患者さんと長年にかけて信頼関係を築いてきたからこそだと思います。 また日々の診察以外にも医師会に同行させていただき、医師という大きなグループと地域との関わりも垣間見ることができました。さまざまな方面で活動をされている先生に同行させていただいたことで今まで想像でしかわからなかった地域医療で働く医師像というものが少し具体性をもったように思います。 最後に実習中親切にしてくださった先生方や他のスタッフの方々、問診や身体診察にご協力いただいた患者の皆様に深く御礼申し上げます。有難うございました。