「学外実習」
愛知医科大学医学部 玉石 雄也
今回、1日間という短い期間ではありますが、わたなべ内科クリニックさんで学外実習をさせて頂きました。 まず朝一番に指示を頂いたのがトイレ掃除でした。検尿等患者さんが多く使用するところをしっかりと掃除することで、良き医師を目指す者として初心に戻る気持ちになりました。 また、午前の外来が終わって、スタッフ全員でクリニック全体を清掃しているので、院内はとても清潔に保たれていました。これもやはり患者さんのことを第一に考えられているのだと思いました。 外来診察や栄養指導の見学では、大学病院とは少し異なりました。患者さん一人ひとりに多く時間を割いて、先生はとても優しい態度で患者さんを励まされていました。患者さんも自分のわからないことや不安に思っていることを何でも先生に相談されていて、とても良い関係だと感じました。 また、検査結果を評価して、患者さんに渡されている点も素晴らしいと思いました。 さらに、患者さんが受付から検査、診察、会計を済ますまでがとてもスムーズだと感じました。それは受診される患者さんが少ないというわけではなく、スタッフ全員が無線機をつけ、密に情報交換をしていることに気が付きました。 このようなシステムを採用することで、患者さんが待つというストレスなく受診できるのは、些細なことかもしれませんが大切なことだと思います。 医学生として、今回の実習を通して、大学病院では充分に学ぶことのできない地域住民と医療の関係や、プライマリ・ケアのあり方、担っている先生方の考え方や態度を学ぶことができたと思います。 今回の実習を引き受けて下さった渡邊院長、わたなべ内科クリニックのスタッフの皆様、問診を快諾してくださった患者様に心より感謝申し上げます。