「地域医療研修を終えて」
聖霊病院研修医 森本 真理
緊張して門をたたいた初日の朝に、なんと突然トイレ掃除をするよう言われました。 「女医の私にこんなことをさせるなんて!」 一体ここはどんな先生がいるのだろう、どんなクリニックか見てやろう(・・・院長先生ゴメンナサイ)と、生意気な私は思いました。 2週間の研修を終えた今、わたなべ内科クリニックは本当に素敵なところだと思います。 医師免許をとって2年になりますが、大事なことを忘れていたことに気づきました。 医療は患者さんの苦しみ、痛みをとるため、和らげるためのものです。 高いお金を払い、痛い思いをして検査をし、挙句長い時間待たされる。こんなことを、誰だって好きでやっているのではありません。 病気を治したいから、痛み苦しみをやわらげたいから、健康な身体に近づきたいから、仕方なく病院に来るのです。 考えれば当然のことなのですが、毎日の仕事をしているうちに、このあたりまえのことを私は忘れていました。 院長先生は治験や医師会の仕事なども含め、患者さんのために尽力しておられます。 渡邊院長先生を見習い、先生のような医師になれるよう、これからも勉強してゆきたいと思います。 スタッフの皆様、診察を見学させてくださった患者様、2週間どうもありがとうございました。